こういち工作記

忘れる工作者の備忘録

Bタンク88 ダイスホルダー三昧

 

 クランク治具にネジをきりました。M1.4です。手揉みで切りました。このダイスは径が16なのでホルダーがなく、手揉みが無理ならバイスに挟むくらいしかできません。ダイスの裏側から切ると根本まで切れます。

 ネジが切れたので雌側に嵌めたら、なんとスカスカでした。雌の方も下穴が大きかったようです。φ2の棒にφ1の下穴を開けました。

 治具ができて、クランクのピン孔にはめ、外形削りに入りました。うまく削れましたが、画像がありません。重なった4枚のクランクを熱してばらす際に、2枚が剥がれず、マイナスドライバーで押しながら加熱したところ、弾いて飛ばしてしまいました。クランクは再々新製になりました。

 旋盤用のダイスホルダーがあればネジ切りがもっと楽にできます。以前φ20のホルダーを作った経験から、φ16のホルダーを作ることにしました。クランクに嫌気がさしたのです。

は 

 端材箱にφ20の真鍮棒の輪切りがありました。四つ爪チャックに嵌めて、φ1のセンタドリルでもみつけ、φ1、3、5と孔を開けました。φ5真鍮棒を柄にするので、φ5の貫通孔にしました。

 この孔を元にして穴グリし、深さ5mm、φ16の穴にします。穴に穴グリバイトの先を差し込んで、縦に0.5程送り、横送りで手前に挽くと表面に段差が現れます。0.2ほど削ったらダイスを当ててみます。ぴったりはまったら、その縁を基準にして、中心孔からまた少し挽いていき、少しずつ深くしていきました。

 できました。φ5の孔のところは2mmほどの厚みを残しました。φ5真鍮棒で柄を作ります。長さは30mmくらいです。

 と、柄をつける前に、やることがありました。ダイスの抑えネジ孔が必要でした。いさみやのバイスの底孔がちょうどよく空いていて、適度な高さでホルダー部がはまりました。

 端から1.5mmの高さでM3のネジを切りました。下孔はピッチが0.5なのでφ1.5にしました。バリ取り治具が活躍です。

 ネジ切り治具は先輩に作って頂いたものですが、縦方向にも孔があり、最も太いタップにぴったりです。 

 ついでにφ20のほうの抑えネジ孔も開け直しました。手前に開きすぎていました。奥が以前の位置です。

 できました。M3の止めネジをつけました。止めネジが大きすぎるくらいです。

 φ20のダイスを取り出すので、道具箱を見たら、なんともっと小さなダイスがありました。φ10です。ついでにホルダーを作ることにしました。

 φ12の真鍮棒を10mmほどの幅で切り出し、同様にφ1.3.5と中心孔を開けました。そこからは穴グリバイトで広げます。ダイスの厚みは3mmほどなので、今回はすぐにあきました。

 抑えネジのタップはM1.4、下孔はφ1です。φ10になるといさみやの小バイスの底孔でも落ちます。孔の垂直は保てません。

 そこで、治具を作りました。20mm程に切った5mm角棒を直角に半田付けします。これを介して、ダイス保持部の円盤が中央に来るように調節してバイスに止めます。

 タップも簡単に立てられました。φ1の下孔にM1.4のネジを切りました。

 φ5の真鍮棒を差し込んで、ハンダを置いてフラックスを塗り、バーナーで溶かして接合します。

 左から、φ10、16、20、です。20が巨大に見えます。