動輪のクランクが左右で90度ずれるように合わせるのが位相合わせです。動輪中心とクランク孔中心を線で結びます。手前の動輪は緑、奥の動輪は黄色の線が平行ならば良いわけです。写真手前の緑の線は平行ではないので、合っていないことがわかります。
それを簡単に設定可能にするのがこの治具です。治具の直角の凹みの中心には車軸が当たるので、車軸半径分動輪が浮きます。それが緑や黄色の線同志の間隔になります。さらに軸受があるとその半径分間隔が広がります。
車軸側はそのまま置くだけで半径が決まります。クランク孔の中心を出すのは難しいので、クランクピンをつけます。ピンを治具の一辺に当たるように動輪を回せば良いわけです。
しかし、車軸径よりピンが細いので、そのまま治具に合わせても平行にはなりません。
そこで、以下のX分だけ治具に嵩上げをします。
車軸半径ークランク半径=X
これが、先日コメント頂いた治具の未完成な点でした。先輩ありがとうございます。
クランク側は以下の工夫が必要です。クランクピンのクランク孔にはまる部分の直径を計ります。半径は0.71mmでした。
車軸はベアリングがついていて、直径はφ5、半径2.5mmです。
2.5ー0.71=1.79
t0.8板から1.79mmの線材を切り出し、治具の一辺に付けます。写真は手前側の板です。右の辺につけます。反対側は対になるので左側の辺につけます。
こんな感じです。
普通の動輪はクランクと車輪が一体なので、クランクピンを差し込んで車輪を回せば良いですが、私の動輪はクランクが別材です。
一方の車軸にクランクをハンダ付けして、もう片方を合わせます。
クランクピンを治具の一辺に合わせて、車軸にクランクをハンダづけします。写真は平行ではないですね。つまり位相がずれています。つけ足した部分の高さが間違っていたようです。とほほ…