少しずつでも形になってきました。上が成功例で下が練習です。いろいろ考えた結果、以下のようにしました。
①土台となる真鍮棒の平面に、中心に軸孔、クランク孔に合ったピンを立てる。
②反対側の穴をM1.4でねじ止めする。
クランクピン孔側の治具から作ります。中央にφ2の真鍮棒を差しこみます。フラックスを塗り、極細ハンダを巻いてバーナーで炙りました。
ピン孔はM1.4ネジを切ってあるので、φ1程度に削ります。何度か削りながら差し込んで、スルスル入る太さにしました。
車軸側にワークをベースにφ2の穴を開けます。
外径2内径M1.4のスリーブをはめます。スリーブは先輩が動輪のクランクピンネジ穴を修正するために作られたパーツを利用しました。
このとき上に0.6mmくらい出して、ワークの軸孔に嵌るようにします。スリーブもハンダで止めました。
できました。これで回転せずに中央の孔の外形が削れます。
エンドミルはφ1です。ワークがしっかり抑えられます。エンドミルをワークの左手に下ろします。手前に回して戻し、奥に回して戻すようにすると、先述の本の切削方法に合います。
うまくいきました。
止めネジは頭が広い平ネジが良いです。そうでないとこのように抜けます。
車軸側も同様にしました。中央にφ2の真鍮棒を差しこみ、クランク穴をM1.4ネジで止めました。真鍮棒は切削時にセンター穴を開けたのでパイプのように見えます。
安定して外形が削れます。長かったですが、これで治具ができました。