こういち工作記

忘れる工作者の備忘録

Bタンク210 スリーブ2

φ3シャンクのエンドミルを、φ6のコレットチャックに把持するために、スリーブを作ります。

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 φ6、φ5、φ4のパイプを重ねて、内径3外径6のパイプにします。まず、φ5とφ6のパイプをハンダづけします。φ5のパイプの外側にハンダめっきをしてφ6に差し込んで熱します。

 私のハンダめっきはついハンダが多くなりがちで、パイプでは外径が変わってはめ込めなくなることもあります。適量で、かつムラなくハンダをパイプ全体に回すにはどうしたら良いでしょう。一計を案じました。

 パイプに極細ハンダを巻きつけて、フラックスを塗ります。

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 手前のハンダのない部分をバーナーで熱します。ハンダが手前から先へ順番に溶けていきます。先まで溶けたら、パイプをピンセットで抑えながら、乾いた 布で拭きます。写真のパイプの先のように、きれいに銀色になりました。

 手前のムラのあるところは、後追いで極細ハンダを巻きつけ、溶かしたところです。再度パイプを温めて拭き取ります。少し長めにワークを取り、ハンダのない手前を熱しました。

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 きれいにできました。むしろハンダが少なく感じます。

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 ハンダめっきしたパイプにフラックスを塗り、φ6パイプに差しこみます。バーナーで熱すると、しばらくして頭の方のパイプの境目に溶けたハンダが光ります。そこで火を止めます。

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 これでも少しハンダが多かったようで、今回先のほうの内径がはみ出したハンダで狭まりました。φ4の棒ヤスリで内径を整えました。このヤスリはチェーンソーの目立て用です。径はφ4で丸ヤスリのように円錐ではなく、先から手前までφ4で一定です。

φ4のパイプに取り掛かったところで、時間になりました。