こういち工作記

忘れる工作者の備忘録

Bタンク53 ネジれた!

 前回のダイスは安価なものでした。裏を見るとネジ切り部の円盤にパイプ状の枠が着いた形で、ネジ切り部はt3ほどしか厚みがなく、脆弱でした。だから、楔を打ち込み過ぎて割れたのだと思います。

こっちはそれより肉厚のものなので大丈夫だと思います。これでも、真鍮線にはネジが切れますが、洋白線には切れません。やはり、楔を打ちました。

 工作に躓いたら、工程を簡単にすることが早道のように思いました。まずφ1.2洋白線をやめて、φ1を求めました。

 昨日は月1回の受診でしたので、エコーモデルに寄りました。φ1洋白線はありましたが、M1のダイスはありませんでした。でも、店員のHさんにとても良いことを教えて頂きました。

 安価なダイスは、始めが切れにくいそうです。始めは少し力をかけて押し回すこと、ワークの先端にテーパーをつけておくことを教えて頂きました。とても嬉しかったです。

 また、手回しドリルスタンドを使って垂直を保つことを思い出しました。同人のこちらもH先輩がなさっておられて、私も真似てスタンドを買ってありました。

 φ1洋白線を20mmほど切り出し、ハンドピースにくわえて、先端にテーパーをつけます。手回しドリルのチャック に把持します。ダイスにワークを合わせて、チャック部の蝶ネジを回し、上下動を許します。左手でチャックを回しつつ、右手でハンドルを押しながら回します。

 1回目はワークが折れて失敗しました。力が入りすぎました。

 2回目にグッと食い込む感触がありました。教えて頂いたように少し戻して回します。

 できました!きれいなネジです。ネジ切りの方法のこと、楔のこと、ドリルスタンドのこと、ダイスの押し回しのこと、教えて頂いた皆さんのおかげです。ありがとうございます。

 エコーモデルでは、30年前初めて糸鋸を求めた時、店員さんに刃の着脱、切り方から選び方まで、実際に切りながら丁寧に教えて頂いて、とても嬉しかった思い出があります。

 昨日はそれを再体験したような気分でした。技術が伴う趣味だからこそ、扱いや知識も商品になるのだと思います。通販サイトでは得られない模型店の意義を深く感じました。

Hさん、お声がけありがとうございました。